食べ物の好き嫌いで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?今回は、そんな好き嫌いについてのお話です。
魚が買えない
日本の水産物輸入業者が必要量の魚を確保するために四苦八苦しているのをご存知でしょうか。
四方を海に囲まれた我が国・日本が魚に困るなどとは、想像もできないことのようですが、現実は、大変厳しい状況に向かっています。ある魚屋の店先に立っていると想定してみてください。そして魚屋の主人にこんなことを言われます。
「奥さんに売る魚はないよ。別のお客さんは、お宅みたいにどの魚がいいだの、大きさはこれでなきゃダメなんてワガママ言わねえのよ。雑魚でもなんでもたくさん買ってくれるんで、仕入れた魚は、そっちのお客さんに全部売ることにしちまったよ」これを聞いてどう思いますか?実は、輸入現場では、実際にこのようなことが起きているのです。輸出国にとって、今までの日本は上客でしたから、かなりのワガママを聞き入れてくれましが、そこに中国というライバルが現れました。大量にまとめ買いをしてくれるお客の方を歓迎するのは、商売人にとって当然と言えることかもしれません。食欲旺盛な育ち盛りの子を抱えた大家族が中国ならワガママで贅沢を言っている少人数家族が日本と言えるでしょう。日々台所に立つお母さんは、何が大切なのか考えなければいけない時がきています。
四方を海に囲まれた我が国・日本が魚に困るなどとは、想像もできないことのようですが、現実は、大変厳しい状況に向かっています。ある魚屋の店先に立っていると想定してみてください。そして魚屋の主人にこんなことを言われます。
「奥さんに売る魚はないよ。別のお客さんは、お宅みたいにどの魚がいいだの、大きさはこれでなきゃダメなんてワガママ言わねえのよ。雑魚でもなんでもたくさん買ってくれるんで、仕入れた魚は、そっちのお客さんに全部売ることにしちまったよ」これを聞いてどう思いますか?実は、輸入現場では、実際にこのようなことが起きているのです。輸出国にとって、今までの日本は上客でしたから、かなりのワガママを聞き入れてくれましが、そこに中国というライバルが現れました。大量にまとめ買いをしてくれるお客の方を歓迎するのは、商売人にとって当然と言えることかもしれません。食欲旺盛な育ち盛りの子を抱えた大家族が中国ならワガママで贅沢を言っている少人数家族が日本と言えるでしょう。日々台所に立つお母さんは、何が大切なのか考えなければいけない時がきています。

グルメはバーチャル?

日本の食料自給率は、40%。先進国の中で一番低い数字で、これも年々下降しています。
魚だけでなく、肉、野菜、果物、みな輸入に頼っているわけです。こういう話にピンとこない方は、この数字を実生活に置き換えると現実味がわくかもしれません。4人家族で2人分以下の食事しか用意できないので残りをよそ様から分けていただくというようなことになるでしょうか。母親が毎食よそ様にお願いする役目だとしたら、「苦労して分けていただいたんだから、残さないで食べなさい」なんて食事のたびに言うようになるかもしれません。
ところが、実際の生活ではこのような体験をすることがないため、私たち日本人は、豊かな食に恵まれた世界一のグルメを誇っています。それを当然の環境だと思って育った子供たちは、ためらいもなく、食事を食べ残し、大人たちもそれを容認しています。食料自給率40%という厳しい現実でありながら、飽食時代に在るとは。まるでバーチャル体験をしているような気がします。バーチャル世界にどっぷり浸らぬように、常に現実を感じていることがとても大切なことだと思いますね。
魚だけでなく、肉、野菜、果物、みな輸入に頼っているわけです。こういう話にピンとこない方は、この数字を実生活に置き換えると現実味がわくかもしれません。4人家族で2人分以下の食事しか用意できないので残りをよそ様から分けていただくというようなことになるでしょうか。母親が毎食よそ様にお願いする役目だとしたら、「苦労して分けていただいたんだから、残さないで食べなさい」なんて食事のたびに言うようになるかもしれません。
ところが、実際の生活ではこのような体験をすることがないため、私たち日本人は、豊かな食に恵まれた世界一のグルメを誇っています。それを当然の環境だと思って育った子供たちは、ためらいもなく、食事を食べ残し、大人たちもそれを容認しています。食料自給率40%という厳しい現実でありながら、飽食時代に在るとは。まるでバーチャル体験をしているような気がします。バーチャル世界にどっぷり浸らぬように、常に現実を感じていることがとても大切なことだと思いますね。
好き嫌いはなぜできる?
「給食はおいしくなかった」とある年齢以上の方は言いますが、今の小学生は、みなおいしいと言います。
味も質も向上した給食でありながら、残菜の量が昔とは比較できないほど多いのはなぜなのでしょう。
子供たちが少食になったわけでもないのに、献立によっては、食後とは思えないほど、ほぼそっくり残ってしまうのです。アレルギー体質の子供たちが増えているので、多少の残菜は仕方ないとも言えますが、食べ残しのほとんどの理由は偏食です。「野菜が嫌い、魚が嫌い。お肉は太るから食べない」という子供たちは、いったい何を食べているのか不思議に思います。一方で、偏食もなく何でも残さずに食べる子供たちもいます。この差は、何だと思いますか?
ミルクを飲んでいた赤ちゃんが離乳し、普通食に慣れさせながら育てていくというのは、どの子も同じですが、離乳期に「ただ食べさせているだけ」なのか、「味わう事も考えているのか」で、その後の嗜好に大きな差ができてしまいます。この過程で、同じような味ばかり食べさせると徐々に他の味を受け付けなくなってしまいます。ある子供は、離乳期からほとんど味付けされていないものを与え続けたために、小学生になってもしっかり味が付いたものが食べられません。普通の子供が好きなカレーも食べられないのです。育児書に薄味で、と書いてあったことを神経質に守ったことが原因でした。
味も質も向上した給食でありながら、残菜の量が昔とは比較できないほど多いのはなぜなのでしょう。
子供たちが少食になったわけでもないのに、献立によっては、食後とは思えないほど、ほぼそっくり残ってしまうのです。アレルギー体質の子供たちが増えているので、多少の残菜は仕方ないとも言えますが、食べ残しのほとんどの理由は偏食です。「野菜が嫌い、魚が嫌い。お肉は太るから食べない」という子供たちは、いったい何を食べているのか不思議に思います。一方で、偏食もなく何でも残さずに食べる子供たちもいます。この差は、何だと思いますか?
ミルクを飲んでいた赤ちゃんが離乳し、普通食に慣れさせながら育てていくというのは、どの子も同じですが、離乳期に「ただ食べさせているだけ」なのか、「味わう事も考えているのか」で、その後の嗜好に大きな差ができてしまいます。この過程で、同じような味ばかり食べさせると徐々に他の味を受け付けなくなってしまいます。ある子供は、離乳期からほとんど味付けされていないものを与え続けたために、小学生になってもしっかり味が付いたものが食べられません。普通の子供が好きなカレーも食べられないのです。育児書に薄味で、と書いてあったことを神経質に守ったことが原因でした。
好き嫌いは直る

偏食は、赤ちゃんの人見知りと似ています。大家族や商売屋などに育った子は、誰にでも抱っこされたりしますが、親以外の人とあまり触れ合わない子は、他人を見ると泣いてしまったりすることがあります。人を食べ物に置き換えても同じでいろんな食品や味を経験した子ほど偏食が少ないのです。偏食が多い人ほど「喰わず嫌い」で、偏食のない人ほど「まずは、食べてみる」となります。ピーマン炒めをはじめて食べた子供が「苦い、臭い」と言ったら、ほんの少し砂糖と味噌を加えて、少しだけ炒める時間を長くします。すると「甘くておいしい」に変わったりします。苦いも臭いも感じさせないようにしたら、ピーマンは、嫌いな野菜ではなくなってしまうのです。そして、いつしか生のままでも食べられるようになってしまいます。
また、魚嫌いの0Lが、上司に勧められて仕方なく食べたら「おいしい」と目をまるくした。などということもあります。
ただ新鮮というだけで、魚=生臭いという彼女の感覚が一変したわけです。
人にいろんな面があるように、食品にも多彩な面がありますから、決めつけないで、まずは挑戦することが大事ですね。
いろいろな味わいを工夫し、体験して感じるほど、豊かな感性と包容力が備わるような気がします。
また、魚嫌いの0Lが、上司に勧められて仕方なく食べたら「おいしい」と目をまるくした。などということもあります。
ただ新鮮というだけで、魚=生臭いという彼女の感覚が一変したわけです。
人にいろんな面があるように、食品にも多彩な面がありますから、決めつけないで、まずは挑戦することが大事ですね。
いろいろな味わいを工夫し、体験して感じるほど、豊かな感性と包容力が備わるような気がします。
心をこめて
ある小学校では、給食用に野菜を育てる取り組みをしています。自分たちで大事に育てた野菜の味は格別のようで、残菜が見違えるように少なくなりました。野菜嫌いだった子がモリモリ食べる姿に感動しました。新鮮な野菜だからという理由だけではないでしょう。自分たちが一生懸命育てた野菜がほんとうに愛おしく、その尊さも実感しているからなのです。
糧を得るために注がれる愛、そしていただく感謝。その心が子供たちを変えたのではないでしょうか。
お母さん、「嫌なら残しなさい」って言ってませんか? 「好き嫌いが多くて困っちゃう」と投げ出していませんか?
食事の時間に、少しでもいいですから、食べ物の生い立ちなどを話してみてください。地球の裏側から来た魚や肉、同じ町のお米、なんでもいいですから、糧について話してみてください。ほんとうに尊いものをいただいているから私たちは生きていけるわけですし、それに培われた生命もまた尊いものだと思うようになります。ただ、作って食べさせるだけでなく、お話を加えることはとても大切ですね。心をこめた食事というのは、そういうものなのではないかと思います。
糧を得るために注がれる愛、そしていただく感謝。その心が子供たちを変えたのではないでしょうか。
お母さん、「嫌なら残しなさい」って言ってませんか? 「好き嫌いが多くて困っちゃう」と投げ出していませんか?
食事の時間に、少しでもいいですから、食べ物の生い立ちなどを話してみてください。地球の裏側から来た魚や肉、同じ町のお米、なんでもいいですから、糧について話してみてください。ほんとうに尊いものをいただいているから私たちは生きていけるわけですし、それに培われた生命もまた尊いものだと思うようになります。ただ、作って食べさせるだけでなく、お話を加えることはとても大切ですね。心をこめた食事というのは、そういうものなのではないかと思います。






